Episode ここだけの話など

013. 真の「青春」とは何か

ある日、屋宮直達さんに「『敬天愛人と仲間たち』の続編を出しましょう!」と言ったら、即「出しましょう!」となった。
直達さんからは、「今度は前回参加されなかった人にお願いしましょう!」と言われた。私は内心、「そんなに集まるかな?」と思っていたが、何と前回を上回る40名の人が参加した。
前回は25名だったので、今回はページ数の都合上、二段組にしてもらった。前回は最初から編集チェックしたが、今回は政治評論家の仕事が忙しく、内外出版の皆様にほとんど依存する格好となった。
前回、「本を出すと人生が変わる!」と言ったが、その通りになった人もいた。
本を出して仕事が増えた人、有名になった人などなどだ。

私は、前回の『敬天愛人と仲間たち』に参加された世界的に有名な画家・牧野満徳氏から、東京の後援会長を依頼され引き受けた。その関係で、表紙の西郷隆盛は牧野満徳画伯に描いてもらった。これは凄いことである。
 
直達会及び本の出版がきっかけで、今までお会いすることのできなかった各分野の著名人と出会い、交流を持ち、知り合いになることができた。
これは、定年後の私の人生にとっては素晴らしい出来事である。
今までは、仕事人間だったのが、それから解き放たれて自由の身となり、政治評論家、会社の顧問、歌手など好きなことをやって毎日を過ごしている。
 
ここで、私の大好きなサミュエル・ウルマンの「青春(岡田義夫訳)」を皆様に贈りたい!

青 春

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
 
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑(こぎ)、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう。

年は七〇であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異への愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
 
 人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
 
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力と霊感を受ける限り、人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

また、松下幸之助氏も“青春”という言葉を残されている。
 
 青春とは心の若さである
 信念と希望にあふれ、勇気にみちて、
 日に新たな活動を続けるかぎり、
 青春は永遠にその人のものである。
 
私は現在68歳、来年1月17日には69歳になる。
年々体力は衰えていく。しかし今まで以上に気力を充実させ、いつまでも若々しく生き抜きたいものだ。そして、若い人を指導していきたい。
末次一郎氏が色紙に「挑戦」と書かれていたが、いつまでも新たな挑戦し続ける人生を継続していきたい。
 
最後に、『続・敬天愛人と仲間たち』にご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げたい。特に、屋宮直達、牧野満徳両氏に敬意を表したい。
今回も出版を快く引き受けていただいた内外出版の蜂巣郁雄社長、編集の海野幸枝さんにお礼を申し上げたい。
 
令和3年10月
田村 重信(以上、同書「あとがき」より)
 

 
はじめに                  屋宮 直達
「声」はあなたを守るもの          成宮 愛
これからの世界の生き方           立澤 賢一
創業者の遺志を継いで            市川 慎次郎
天国と地獄を見た男の成功哲学        五十嵐 由人
手あての医療で溢れるセカイを目指して    平島 修
父と母への恩返し              田中 利幸
霊能者として逃れられなかった使命とは?   鈴木 照玉
医学書出版ひと筋の道            渡辺 嘉之
神様から…いただいた宝物          星乃 金太郎
安岡正篤先生「人間学」と私         小貫 泰志
日本一尖った放送局を目指す         高橋 英樹
セロトニンを味方につけろ          香田 衣里
ずーっと欲しかった ありがとう       永棹 みき
安田宝英の島唄人生             安田 末子
土星に恋した私               山崎 大地
誠心和伝                  前田 健志
経営理念を“自分ごと”にする          辻 騎志
自分軸を持て!               齋藤 敬一
資金ゼロ、人脈無し、学歴は中卒から     樋口 陽子
ヨーガの真髄、超越瞑想           鈴木 志津夫
継承すること・壊すこと           恵 聖
イタリアから愛をこめて           仁戸田 敦子
                      Antonio Signorello
ペットの法的地位について思うこと      渋谷 寛
絵本が日本を救う!             浜島 代志子
出会いを紡いで               エリザベス ターナ
わったぁカッテレン やあんカッテレン    光永 勇
私のきもの革命!              小川 淳
アフター・コロナの地方創生         堤 早苗
「銀座の流儀」と「出水の掟」        茂原 由美
人は神になれるのか             坂本 貴光
自分のトリセツを活かした生き方       工藤 沙織
『相互扶助』と『ネットバンキング』     小松 優穂
敬天愛人を今の世に実現するため       高岸 大
人生はクルーズ               岡田 靖夫
津軽さんぽみち               牧野 太紀
出会いは宝物、「粋!」な人生        おりん
「代表的日本人」西郷隆盛          田村 重信
直達会(なおたつかい)についてなど     屋宮 直達
あとがき                  田村 重信
 
 
『続・敬天愛人と仲間たち』(内外出版刊)